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ショートストーリー <P1.>

※この物語に登場することは、すべてフィクションです。

(同人誌「睡蓮」4号に掲載)


          「運命の輪」

今日は、とてもいいお天気。

自転車に乗って緩やかな長い坂道を下る。

適度なスピード感と、頬に当たるひんやりとした風が心地良い。

どうして、こんな最高の日曜日に出勤しなきゃいけないんだろうね。

仕事なんかほっといて、公園で日向ぼっこでもしていたい気分だわ。

坂が終わりかけたところに、その公園がある。

周りには住宅が少ないせいか、日曜日でも子供達の遊ぶ姿はあまり無く、落ち着いて

読書するには持ってこいの場所なのだ。

あの、一番大きな木の下にあるベンチが、私のお気に入りで、木洩れ日の下で本を読

んだり、ボーっとしたりするのが好き。

でも、今日はうらめしく公園を横目で見ながら通り過ぎた。

以前は、会社までの距離がもっとあったため、通勤に地下鉄を利用していた。

だから、こんないい場所があることを知らなかった。

そう、あんなことがあるまでは・・・


---つづく---

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